個人輸入は基本的に医薬品でも日用品でもルールは同じです。ですが、医薬品に関しては別途制限があるので厚労省の通達を踏まえて、どのように税金がかかるのか確認しておきましょう。
「16,666円以下ならば税金がかからない」とざっくりした理解でも良いのですが、こと医薬品の個人輸入に関してはもう一方、深い理解が必要です。
医薬品の個人輸入では注意するのは関税だけじゃない
医薬品の個人輸入では基本的に「消費税」と「関税」はかからないはずです。
ですが、最も注意したいのは医薬品は数量の制限があり1ヵ月分を超えてはいけません。
これは海外医薬品は非常に安価であるため建前としは「安全性」ですが、一度に輸入できる数がの制限があります。
ここでは、運悪く税関での開封チェックが実施されて数量超過を発見されると、受け取りが出来ない事態になります。
金額的には16,666円未満でも数量の制限により受け取りが出来ない事もあります。
例えば、「低用量ピル」は1箱1か月分パッケージとなっているので、ルール上は1箱までです。
*実際、これまでの経験上は2箱までは税関で開封チェックが入っても問題はなかったです。
バイアグラ等のED薬ならば「1箱4錠入り」ならば7箱までとなります。
しかし、1錠あたりが50㎎のバイアグラならば、15箱までが輸入が可能です。
バイアグラの服用制限が100㎎/日となっているので、50㎎錠ならば1日2錠の服用として30日分ならば15箱となります。られます。
個人利用だが商売と見なされて受け取れない場合もあり
通常の輸入と個人的使用目的である「個人輸入」の関税はどのように違うのでしょうか?
関税の基本の計算方法(ビジネスとして)
・関税額=「課税価格」×「関税率」
・「課税価格」=商品代金+輸入にかかる保険料+日本までの運送料(いわゆるCIF価格)
上記は個人輸入の関税の計算方法ではありません。
個人輸入の場合は「課税価格」に送料や保険料などは含めません。
純粋な商品金額を「課税価格」として、「課税価格」=商品価格×0.6で計算します。
個人輸入とみなされない宛先
自分で使用するのですから個人輸入扱いとして購入したのに税関から受け取りが出来ない場合があります。
1.宛名に企業名が入っている。
自宅に送られたくないので宛名を会社宛にする場合は「個人」ではなく「企業」と判断されるので、「個人輸入」とみなされず運が悪いと受け取りは出来ません。
2.性別が異なる医薬品の購入
例えばED治療薬の個人輸入ですが受け取り人が「彼女」「妻」である場合。
受け取り人と使用者が異なるはずですので「譲渡(売買)」と判断され受け取りが出来ない場合あります。
例えば、女性がED薬を使用すると一定の効果があるとの話がありますが、女性がバイアグラの購入では受け取りが出来ないようです。また、男性が女性ホルモン剤の購入は微妙なのかもしれませんが、これまで問題は起きたことがありません。
正確に言いますと、以前は受け取りが出来なかったという話を聞きます。
ですが、LGBTの性的思考の「性の多様性」と「性のアイデンティティ」が社会的に認められてきている事もあり税関で受け取り拒否は無くなってきているようです。
そもそもの個人輸入とは転売、譲渡ができない
よく転売目的で個人輸入で「無税」扱いとされる人もいますが、正確にいいますと以下のような場合は「小口輸入」で関税が本来は必要になります。これは医薬品だけでなく、全ての商品に当てはまります。
小遣い稼ぎの転売の為に個人輸入される人は意外かもしれませんが、関税の免除枠は「個人輸入」に対しての制度です。
そして、以下では「個人輸入」の定義に当てはまりませんので、本来の意味では注意が必要です。
・輸入した商品を売る(転売)
・無償で人にあげる(譲渡)
・誰かの代理(共同)で輸入する
関税、消費税かかからない医薬品通販サイト
関税などの税金を気にする必要があるのは、分割注文だと割高になる点ではないでしょうか。
配達送料や手続きが注文単位でかかるので、税金対策で小分けに購入する事が出来ないでしょう。ですが、送料などの手数料がかからないのでしたら、気にせず免税の恩恵を受ける事が出来ます。
この点において「医薬品の個人輸入」においては送料無料のECサイトを見つけるのがお特に購入できる近道ですね。
日本人運営のサイトで購入しましょう
個人輸入では注文時の意思の疎通が厄介ではないでしょうか。
今ではネットが使えれば翻訳もできるので言語としては問題ありませんが言わなかった事でのボタンの掛け違いが起きるのが外国人とのお金のやり取りとなります。
特に個人輸入では通常の通販との違う点で間違いが発生しがちです。
・海外から商品が発送されるので時間がかかります。
*飛行機便、船便でも到着時間に大きな違いがあります。
・不測の事態における遅延が数か月になる場合がある。
*今回のコロナ禍では国によってはロックダウンやは配送業者の営業中止などが発生。
・住所などの宛名の書き間違えで返送される。
*宛名の問題など配送業者はお電話での確認をしない場合が多く、存在しない建物などでは発送元に返送される事もあります。
サイトの運営者が日本人であれば、明らかな言葉の問題や常識的な判断による違いでの事故を避けたりできます。個人輸入で厄介なのは海外業者と日本人顧客の売買をサポートするだけですので、個人輸入代行業者には商品の不具合をサポートする事もありません。
ですので信頼ができる個人輸入の仲介業者の選択が一番重要となっています。