ネットから情報を得られる人の多くが知っている海外から安価な海外ジェネリックの輸入。
*「個人輸入」とはインターネットを利用し海外から「個人」使用を目的として海外商品、医薬品を通販する方法です。
個人輸入の懸念する問題点としては、ある程度は認識されているとは思いますが、
以下のようなリスク情報が消費者庁に届いている。
2019年8月の消費者庁から個人輸入における注意点についての通達があります。
内容としては輸入品の懸念点としては、取扱説明書が日本語でなく注意表示がなかった、粗悪品ですぐに壊れた、化粧品で皮膚に障害が起きた、リコールされているのに返品できなかったなどの情報が、消費者庁に寄せられています。
海外の製品を並行輸入又は個人輸入する際には、通販のように手軽に注文ができるが、リスクを理解した上で、信頼できる業者から、購入しましょう。
個人で安価な海外製品を通販購入する場合は自己責任ですね。
信頼できないメーカーや国ごとに商習慣も違いますし、日本語の説明書は期待してはダメですね。
自己で解決できない人は、値段は高くなるが、安心できる国内製品が安全でしょう。
安価だからといって無闇に海外から製品を通販のように輸入する事は、以下のようなリスクがある事を理解したいです。
「取扱説明書」が日本語ではない。
英語や中国語ならまだしもアラビア語、ヒンディ語などマイナー言語であると少なくない方が解読不能となる。しかも、説明書などが不十分であったり注意表記なども無かったりする商品もある。
「粗悪品、模造品」で品質が海外基準
本物として購入したが、粗悪品で直ぐに壊れた、化粧品や医薬品で皮膚に障害が起きたなど、商品欠陥がある。または、既にリコールされている商品のはずだが返品が出来ない。
個人輸入はインターネットで容易に購入が出来る反面、
製品に問題があっても「返品や交換」手続きも煩雑であったり、
売り手も不誠実な対応であるなど「日本基準」が通用しないなどがあります。
海外では「騙される方が悪い」というビジネス感もありますので、信頼がおける代理店や「日本人が窓口となっている」、 個人輸入代行などを経由する事をお勧めします。
*サイトの運営に日本人が関わってない場合は日本人の常識が通用しないので特に注意が必要ですね。
安心が出来ない模造品
海外では法律も異なったり罰則等の規制も日本とは異なるためサプリメントのような製品に医薬成分を入れる等して効果を出している。
先進諸国のメーカーによる製品ならば私達日本と、それほど大きな差異がありませんが、中国や韓国など後進国では思いもよらない製品を作り出していて健康被害が起きる事もあります。
ダイエット漢方などといって実は下剤成分がタップリという事もあります。
近年では割と知られているのが「スリム・ストーリー 痩身の丸」。食欲を抑える医薬成分入りで、しかもパッケージに日本語が使われているなど工夫がされています。
この商品の成分の「シブラトミン」は厚生労働省のホームページでも注意を呼び掛けています。
これらは一部ではありますが、海外の医薬品は大手製薬メーカー製ならば基本は問題がありませんが、健康食品やサプリメントの類を海外から仕入れる場合は、よく口コミから調べると良いでしょう。
これらはお薬としては認可されているので、正しく製造されていて、正しい用法、用量で利用されているのでしたら、問題はないかもしれませんが。注意が必要ですね。
例:医薬品成分(シブトラミン及び類似成分、フェンフルラミン)が検出されたいわゆる健康食品について
こちらの厚労省のホームページをみて、以下に同様な商品が多いのか分かるかと思います。
個人輸入とは?
個人輸入の形態としては、以下のような2形態に分類されます。
1.海外メーカー、小売りから直接注文
本人が直接、現地のメーカーや小売店などへ注文をして、直接商品を購入する方法。
メリットとしては原価の安い価格での購入が可能ですが、少ない個数での注文を受け付けておらず、また、日本語対応は考えられませんので少なくとも英語での注文が必要となります。
メーカ側も個別の海外発送について慣れてなかったり、日本の個人輸入について知識が無かったりしますので、税関で受け取りを拒否される等の可能性もあります。また、商品の紛失や故障などや返品保証などの対応についても明確にしておく必要もあります。
2.個人輸入代行などを経由して間接的に商品を注文、支払い
個人輸入においてのデメリットは、
代理手数料が発生するので、その分のコストは価格に上乗せされる。
*配送送料は商品代金に含まれているか、別料金の2通りがあるようです。
個人輸入代行は海外発送の流れには精通していますが、多くの場合が発送までが責任(サービス)となっています。
メーカから直接購入より安い商品提案や税関での問題提起をしてくれたりと、誠実な代理店もあります。
他、個人輸入代行を利用する事のメリットでは、
・海外医薬品等は個人輸入であれば面倒な手続きが不要
・商品の関税(消費税)が不要
*これらも実は制限等がありますので、良く確認する必要もあります。
規約や契約等の確認が必須
インターネットでの注文や申し込みが輸入の場合、たとえ有名メーカーからの直送品で信頼がおける個人輸入代行を介していても、サイトに書かれている規約などから注文に適用される条件をよく読み、理解することが重要です。
インターネット上で完結する取引では相手が日本人ではない可能性があり、日本の法律や規制、そして商習慣などを理解されていない事も少なくありません。
この点は極めて重要です。また、メーカー直送品であっても、保証規定が不明確な場合もあります。
簡単に返品・交換ができると考えるのは危険です。
また、注文サイトの規約には、複雑で購入者に不利な条項が含まれていることもあります。海外発送の場合、送料が大きな出費になることもあり、支払いや発送の手続きが済んでからの返品・交換はできない、または不便な場合があることに注意が必要です。
実際、商品に問題があった場合では、海外配送ですと送料が大きなコストとなります。
商品の返品や交換において返送の送料は誰が負担するのか等々、諸条件がある場合がありますので、注意が必要です。
個人輸入代行は「手続き代行」がサービス
商品の問題があれば返品、交換を受け付けてくれる個人輸入代行をご選択ください。
特に海外医薬品の輸入の特徴としては、個人輸入代行の場合のサービスは海外のメーカーや薬の卸業者への発送依頼、支払い等の代行部分がサービスともなっています。
そのため、商品に何か問題があった場合は、輸入代行業者側の責任か商品のメーカー側の責任なのか、仮に返品やキャンセル等が現実的に可能なのかも問題として発生します。
返品が出来たとしても返送送料や再送送料の請求があったりと問題となる場合もありまS。
まずは、信頼がおける相手なのか小さなご購入から始めてみてください。
一見、激安であっても何も保証がなったりします。
個人輸入代行サイトを長く運営され信頼が出来るサイトは他にも幾つかありますが、ネット上で有名だといっても結局「広告費」を大きくかけ詐欺のようなサイトも少なくありません。
参考資料:
・後発医薬品 – wikipedia
・インド – wikipedia
・厚生労働省 – wikipedia
・関税 – wikipedia
・消費税 – wikipedia